三塁を蹴る

140字以上書きます

去年のいまごろに書いた小説というか独白というか、文章が出てきた

思いつきしなにバババと書いて、それっきりすっかり忘れていたのが出てきた。

 

自分で書いたから当然だけど、この男のいうことはよくわかる。

 

『計画』

男「あの、いるじゃないですか、何歳までに俺は死ぬみたいなの言う人、います、よね?いますよね、ほらあれとか、読んだことありません?25歳まで生きて、そして死ぬのっていう女の子の出てくる......なんだっけ、春樹かな?村上春樹、読んだことありません?そうですか、好きなんですよ俺。どの作品だったっけな...... いや、まあそれはいいんですけど、そう、何歳までに死ぬってやつ。 あれちょっと俺には理解できないなー って思ってたんですけど、あれってあれですよね、大人になるのが耐えられない、的な?そういう、まあ言っちゃえばちょっと拗らせ系のやつですよね。無垢なまま死にたい、みたいな。そう、そういうの全然わかんねえなーって思ってたんですけど。いやその、思想、思想?みたいなのは、理解はできるんですけど、俺はそれはないなー みたいな。って思ってたんですけど。 でもあれかなーって、死ぬ年齢を決めとくってのはわりとありかな、なんて最近思ってたんですよ。いやそんな25とか、そんな早くじゃなくって、例えば......60とか。 いわばキメ打ちみたいな感じですよね、60に死ぬって決めてれば、色んなことがアッサリ決断できる、みたいな。 例えば?あー、あれかな、例えば年金とか絶対払いませんよね、返ってくる前に死ぬんですから。そしたらある意味、その分は得するわけじゃないですか。あとはなんだろうなー、ちょっと思いつきませんけど。 でもこんな感じで、自分がいつ死ぬかわかんないから損してることって結構沢山あると思うんですよね。貯金とかも、まあ子孫に残すってなら話は別ですけど、うまく使い切るのとかすっごく難しいと思うんですよ。ちょっと余っちゃうとかならいいですけど、思い切ってパーッと使い切って、その後しばらくズルズル生きちゃったりしたら、結構キツイと思うんですよねえ...... って、そんなこと考えてたんですけど、あーでもやっぱり、まあ57、58とか、すっごい微妙なとこで、ひょっとしたら孫とか持つようになると思うんですよねえ、普通にいったら。でそんな、孫の顔とか見ちゃったら、多分ですけど、孫の成長を見たいなーって思っちゃうと思うんですよ。そしたらあと3年で死のうと思ってたけど、やっぱりもうちょっと生きちゃおっかなーってなると思うんですよ。うーん、元の計画からは思いっきり外れちゃって、なんか色々損とかしちゃうことになると思うんですけど、それって、結構幸せなことなんじゃないかなー って。 いや僕も、37で死のうかなーとか思ってたんですけど、いやさっきの話からするとだいぶ早くなっちゃってるんですけど、まあ37にするまでにも色々あったんですけどそれはもうどうでもよくて。ちょっと前に妻が妊娠したらしくて、あ、結婚なんかしちゃってんですけど。それでもう、あーって感じですよね。いやでも、多分もう結婚した段階で計画はもう全然ダメになってたんですけど、なんか計画がダメになるのにハマっちゃって、変な話ですけどね、計画がダメになっちゃうのが嬉しくなっちゃって...... まあなんか、こういうのもアリだなあって話です。はい。」

 

3700歳まで生きて~